舞鶴市に、登録有形文化財の銭湯が2件ありますが、
そのうちの1件を紹介します。
それが「若の湯」
若の湯の歴史
創業は1903年(明治36年)4月、初代の若井熊吉により創業。
2代目、萬治郎が同地に現在の建物を建設し、1923年(大正12年)10月1日に開業。
昭和15年3代目きよし出兵により戻るも、1週間前に失火したことにより
平葺きの屋根から現在の和瓦の姿に改修を経て、現在4代目の今に至ります。
料金は現在490円ですが、平成10年は300円、昭和50年は100円、
昭和22年で1円だったそう。。。
それより以前は、円ではなく銭の単位に。。。
歴史を物語っていますね。
歴史ある建物
登録有形文化財ですが、
銭湯では現在8件の登録があり、
そのうち2件が舞鶴市の銭湯になります(若の湯、日の出湯)
1つの市で2つの登録有形文化財の銭湯があるのは、
舞鶴市だけとなっていますd( ̄  ̄)
そして若の湯がある平野屋商店街は、現在でも多くの木造伝統構法の町家が残っています。
古民家再生による「まちや」さんも注目を集めていますね。
まちやさんは、子供ともよく行くし、
仕事場としても使わせてもらってます!
さて建物の外観はというと、外壁に砂状洗い出しとタイル貼で洋風観が演出されています。
保存状態に関しては、大変よく長い歴史の中で幾度となく地震を経験していますが、
目立つ損傷もなく現在まで変わらぬ姿で建っています。
若の湯の特徴と内装
1960年代頃までは家にお風呂が無く、その中で洋風外観の若の湯は
銭湯の中でも先進的なイメージが持たれていました。
内装においては、番台はケヤキを使用。
竣工当時のまま、今もあり続けています。
番台は楕円となっていて、職人気質のこだわりが伝わってきますね〜!
そして、男湯と女湯の間仕切りは、骨組みをケヤキ、欄間は杉板、鏡は面取りガラス、
腰部分は大理石と、こちらも竣工当時のままだそうです。
そして木製ロッカーとご対面(๑>◡<๑)
もちろん、飲料もありますよ!
僕の勝手なイメージですが、銭湯にはコーヒー牛乳かと(^^)
そして、子連れも歓迎(^。^)
皆が大好きアンパンマン!!
珍しい大浴場
銭湯といえば、大浴場!!
男湯には、女将さんリクエスト!!
富士と天橋立ですd( ̄  ̄)
で、これね、ペンキ絵なんですよ。(2016年完成)
関西ではタイル画が多いイメージがある中で、このペンキ絵は珍しい。
しかも、こちらを描いたのが銭湯絵師の中島盛男さんと言う方で、
なんと銭湯ペンキ絵師は日本に3人だけだそうです(^^)
中島さんの絵を目的で、遠方から来る人も多いみたいです。
そして女湯がこちら↓
真っ赤な赤富士に、青く澄んだ空。
最高の組み合わせですね!!
赤富士は、絵師の中島さんが得意とされているようです。
ケロリンの風呂桶
銭湯で子供が蹴っても、腰掛けにされてもビクともしないのが「ケロリン桶」
その強さから、別名「永久桶」と言われているほど。笑
僕は、銭湯にはケロリン桶と言うイメージしかないです( ^∀^)
マナイの名水を使用
この辺りは、昔から眞名井の名水が湧き出ていて、
若の湯も地下からこの水を汲み上げて使用されています。
マナイ商店街というのが近くにあり、この名水を汲める場所もあります。
若の湯は柔らかい肌あたりなので、とても気持ちがいいんですよ(^ ^)
貴重な存在
今現在、若の湯を利用される方は1日に60〜70人(1ヶ月で約1700人前後)
これが昭和40年代当時1ヶ月で6000人ほどが利用していたそうです( ・∇・)
現在の利用者は50歳代以上がほとんどを占めているそうですが、
スーパー銭湯やデイサービスの普及により客数が減っているそうです。
それまで習慣的に銭湯を利用していた人たちが、
生活支援をしてくれるデイサービスへ流れてしまったらしい。
しかしながら、その中でも1日に60〜70人もの人が利用されているということは、
若の湯は、まだまだ必要な場所であり、なくてはならない存在なんでしょう(๑>◡<๑)
女将さん、長男さんとは古くからの付き合いですが、
これからも若の湯を守り続け、
愛される存在であり続けてほしいなと願ってます!
店舗詳細
・住所 京都府舞鶴市本58
・営業時間 15:00〜21:00
・駐車場 向かい側に6台
・定休日 水曜日、日曜日
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